2008/10/4 赤桐
米国イリノイ州モンロー郡コロンビア市で行われているゲームです。ドイツのシャーフコップやアメリカのシープスヘッドの仲間のトリックテイキングゲームです。
ルールはhttp://www.conradol.com/kloepper.htm によります。世界大会ルールだそうです。
4人。決まったパートナーはありません。
通常の52枚のカードから、各スートの2〜8を除いた、24枚のカードを使います。
各カードには次のような点数があります。A | 11点 |
10 | 10点 |
K | 4点 |
Q | 3点 |
J | 2点 |
これ以外のカードは0点です。
全部のカードの合計点数は120点です。
切札のカードとその強さの順位は強いものから順につぎのようになります。
Q、Q、J、J、J、J、A、10、K、Q、9
つまりダイアモンドが必ず切札ですが、黒いスートのクイーンと全スートのジャックがこれより強い切札になります。
切札以外の各スートのカードと強さの順位は強いものから順に:
A、10、K、(Q)、9、8、7 となります。
1人のプレイヤーが記録係になり、その左隣のプレイヤーが最初のディーラーになります。次回からは、ディーラーは時計回りに交代します。
ディーラーは、各プレイヤーに3枚ずつまとめて2回配ります。各プレイヤーの手札は6枚になります。
クラブのクイーンを配られたプレイヤーとスペードのクイーンを配られたプレイヤーがパートナーになります。
1人のプレイヤーがこの2つのカードを持っていた場合は、切札以外のエースのカードの1つを指定して、それを持っているプレイヤーをパートナーにすることができます。たとえば「スペードのエースを持っているプレイヤー」などと指名するわけです。クラブとスペードのクイーンを持っていても、指名しないで、パートナーなしでプレイすることもできます。
誰がパートナーかは、ハートとスペードのクイーンが出るまで明かしてはいけません。パートナーなしでプレイする時も宣言しないで行います。
ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードを行います。
通常のトリックテイキングゲームのルールに従ってプレイします。つまり:
黒のクイーンとジャックはそのカードに記されているスートではなく、切札のスートに属すことに注意して下さい。
黒のクイーンを持ったチームか、その相手側のチームかのどちらかが得点します。
1人プレイ以外 | 1人プレイ | |||
---|---|---|---|---|
黒のクイーンの チーム |
相手チーム | 黒のクイーンの プレイヤー |
相手チーム | |
60点 | - | 2ゲームポイント | 4ゲームポイント | |
61点〜90点 | 2ゲームポイント | 4ゲームポイント | 6ゲームポイント | 6ゲームポイント |
91点以上 | 4ゲームポイント | 6ゲームポイント | 12ゲームポイント | 12ゲームポイント |
全トリック | 6ゲームポイント | - | 18ゲームポイント | - |
得点したチームの各プレイヤーは上記のゲームポイントをそのまま自分のスコアシートに記入できます。
黒のクイーンのチームのプレイヤーは誰でも、第2トリックがリードされる前ならいつでも、テーブルを叩いて、全トリックをとることを宣言することができます。これをノック(Knocking)と呼びます。このチームが全トリック取った時は6ゲームポイントの代わりに12ゲームポイントを得ることができます。その他の場合のゲームポイントは変わりません。
ノックがあると、相手チームのプレイヤーは誰でもすぐにテーブルを叩いてノック・オフ(Knocking off)を宣言することができます。この宣言があると、黒のクイーンチームが全トリックとった時の得点は24ゲームポイントになりますが、相手チームが1トリックでも取れば、相手チームのほうが24ゲームポイントを得ます(黒クイーンチームは0ゲームポイントです)。
黒のクイーン2枚を持ったプレイヤーが1人でプレイするときにノックを行った場合は、全トリックとった時は30ゲームポイントとなり、1ゲームでも相手チームがとった時は相手チームに30ゲームポイントとなります。この場合はノック・オフはありません。
ディールが終わって、誰かの得点合計が30ゲームポイントに達していたらそのプレイヤーの勝ちでゲーム終了となります。2人以上が30ゲームポイント以上なら、最も得点の多いプレイヤーの勝ちです。
なかよし村で2008年10月4日にプレイしました。
ドイツのシャーフコップやドッペルコップの系統のゲームですが、ビッドがない分単純なゲームとなっています。
と言っても、トリックテイキングのプレイは堪能できますので、技術の必要な十分楽しめるゲームです。