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チンクウェイ(Chinkway)

2006/6/3 赤桐

 Derek Carver氏の作ったゲームです。5人でプレイするトリックテイキングゲームです。ファーファリア(Farfalia)という名前で商品化もされているようです。

 ルールはJohn McLeod氏のホームページ(http://www.pagat.com/)によります。


人数

 5人。

カード

 プレイには通常の52枚のカードを使います。これをプレイパックと呼びます。

 各スートのカードの強さの順位は(強)10(弱)となります。

 それとは別に通常の52枚のカードからのうちどれでも2枚を除いた50枚のカードを用意します。これをクエストパックと呼びます。

ゲーム

 11ディールを行います。

ディール

 最初のディーラー任意に決めます。次回からは時計回りに交替します。

 ディーラーはプレイパックから各プレイヤーに10枚ずつ配りますが、自分(ディーラー)だけには12枚を配ります。

パートナー

 ディーラーは単独でプレイしますが、他の4人は2人ずつパートナーになります。パートナーはディールごとに変わります。

 ディーラーの座席の位置を#1とし時計回りに座席の位置を#2、#3、#4、#5として説明します。

 最初の5ディールは#2と#3がパートナーになり、#4と#5もパートナーになります。次の6ディールは#2と#4がパートナーになり、#3と#5もパートナーになります。

切札決め

 ディーラーは自分の12枚のカードから2枚を裏向きに捨て札します。

 そのあと、ディーラーは切札のスート決めます。ノートランプ(切札なし)にしてもかまいません。

クエストの開示

 切札を決めたあと、ディーラーはクエストパックから5枚のカードを表向きにします。(2ディール目からはシャッフルしないで前回の続きを引きます。11ディール目にはシャッフルしなおします。)

 クエストパックのカードは次の5つの種類に属します。

 例えば、SASHDKC10が表になった場合には、絵札1枚・スペード2枚・ハート1枚・クラブ1枚と考えます。

 プレイして取ったトリックで、その種類のカードをその枚数得ることができれば、点数になります。例えば上記のようなカードが表になった場合、スペードの種類のカードを1枚取れば得点になり、2枚取ればさらに得点になります。しかし、3枚以上とっても得点は増えません。ハートやクラブや絵札のカードは1枚だと得点になりますがそれ以上とっても得点は増えません。ダイアモンドのカードは取っても得点になりません。

 なお、取るカードについても、クエストパックと同様に、例えば「スペード」ならばSAS、.…、S10でありSSSは含まれません。

プレイ

 このゲームはトリックテイキングゲームです。最初のリードはディーラーの左隣のプレイヤーが行い、時計回りにプレイが進行します。

 通常のトリックテイキングゲームのルールに従ってプレイします。つまり:

  1. リードされたスートのカードがあれば、そのスートを出します。
  2. なければ、どのカードを出してもかまいません。
  3. 切札が出ていない場合は、リードされたスートの最も強いカードを出したプレイヤーが勝ちます(トリックを取ります)。
  4. 切札が出ている場合は、最も強い切札を出したプレイヤーが勝ちます。
  5. 勝ったプレイヤーが次のリードを行ないます。

 トリックに勝ったプレイヤーは、取ったカードの中でクエストの種類と数に当てはまるものがあれば、1枚だけそれを取って表向きに自分の前に置きます。何枚か当てはまるものがあっても1枚しか取ることができません。残りのカードは捨て札されます。

 パートナー2人が取ったカードは共有されますが、1枚を選択するときにきパートナーが口出しすることはできません。

得点

 そのディールで、各パートナー(またはディーラー)がクエストに当てはまるカードを何枚取ったかによって次のように得点します。

1枚 1点
2枚 3点
3枚 6点
4枚 10点
5枚 15点

 パートナーの各プレイヤーは上記の点数をそれぞれ得点します。

最後のディール

 11ディール目つまり最後のディールは、累計得点が3位のプレイヤーがディーラーになります。ディーラーは動きませんが、他のプレイヤーは席替えをします。

 ディーラーの座席の位置を#1とし時計回りに座席の位置を#2、#3、#4、#5として説明します。

 累計得点の順位が1位のプレイヤーは#2に座り、4位のプレイヤーは#4に座り、この2人がパートナーになります。

 累計得点の順位が2位のプレイヤーは#3に座り、3位のプレイヤーは#5に座り、この2人がパートナーもなります。

 累計得点が同点の場合には、前回のディールの得点の多いほうが順位が上とします(それも同じならば、その前の得点というように比べていきます)。

勝者

 11ディールが終わって、合計得点の最も多いプレイヤーが勝者となります。


 1ゲームを10ディールとすることもあるようです。この場合10ディール目にディーラーを3位のプレイヤーとして席替えも行います。


 2006年8月5日になかよし村でプレイしました。どれが価値のあるカードかを確認するのが大変で、テンポはあまり良くなかったのですが、結構面白くプレイできました。